モジュールが鍵だと理解はしたが、それ以降は何もわかっていない。
徹夜も虚しく、ゲームを遊ぶ時間が増えただけ。
何も進んでいない、本当にどうしたらいいものか。
悩み続けても何も変わらない。
とにかく思ったこと、感じたことをパソコンに打ち込むだけだ。
ミクさんやルカさんの魅力はそこそこわかったつもりではあるが、
2人を比べるためのものではないと思う。
“モジュールこそが彼女たちの魅力をさらに引き出すもの”
と考えたらどうだろうか。
さらにかわいくなる。うん、それはわかっている。
だったら、あくまでもモデルケースとして、彼女たちを挙げたともいえる。
研究論文本体はともかく、要約が半永久的に残るのであれば、
あまり感情を大っぴらにしないほうが賢明だろう。
自身の研究内容に関して吐露したことは、後悔しても遅いのだから。
「……ということで、すみません。
モジュールによる魅力の変化について考える方向にしたいです」
「うーん、それを決めるのは結論が出てからのほうが良いと思うんだけれど」
「そう、ですね。 でもゴールはなんとなく見えている気がするんです」
「ミクさんやもう一人のことはいいのかな?」
「それは……。
頭のなかでは理解できたのですが、文章に起こすのが難しくて……」
「わかった、こうしよう」
A4用紙に構成を組み立てた図を書き上げていく。
「論文を終わらせることを中心にするよ、いいね?」
「はい」
「まず、目的。 つむぎこ君は彼女たちの魅力を知ってどうしたいの?
遠慮せずに思いつくことをどんどん言ってね」
「えっと、一番は癒されたい……ことで」
「うんうん」
しまった。
あまりに抽象的すぎた……。
「あ、それとゲームのなかで撮影するのが好きで、
髪型や衣装のおもしろい組み合わせを知ることができたら、とか」
「ほう、いいねぇ。
今まで見せてもらった写真は 君がゲームの機能で撮影したもの、ということか」
「そう、なりますね」
「よし、目的は衣装と髪型の組み合わせを知ること」
メモがばっちり残る。 でも本当のことだ。
「次は、方法だ」
「方法は、ですね。
……ゲームの楽曲を一曲ずつプレイして、元の衣装以外に、
その曲にふさわしいなぁと思う、衣装と髪型を試してみたいです」
ここで、なぜかボールペンを置いた先生は拍手を送る。
「すばらしい、それが方法になるな! いいね~」
「あ、ありがとうございます」
「目的と方法がわかれば、あとは結果を導くことができたら、だね。
今遊んでいるゲームは衣装がいくつくらいあるんだい?」
「えっと、ミクさんのだけでも300種類以上あった気が」
「多いなぁ。 今から試すには時間がかかるから、どうしようか」
困った。 それは考えていなかった。
試行を重ねるのに時間がかかるなら……、
「先生、その、ひとつの衣装をじっくりと考察するというのは」
「おぉ、そうだね。 あれこれ数を試して考えるよりは、
ひとつに絞ったほうがいいかもね。
聞き忘れてはいたけれど、つむぎこ君はどんな衣装が好きなんだ?」
よく聞いてくださいました。
おそらくは感情が高ぶった表情で、携帯から画像フォルダを開く。
「ミクさんの衣装で一番好きなのは、
「こちらです。 パッチワークさんです」
「ん? 名前があるの?」
「はい、衣装名です。 あ、あと雪ミクさんも好きです」
「おお~」
「雪ミクさんは毎年衣装が変わりますが、2012年の衣装が好きなんです」
「よし、つむぎこ君」
「はい」
「その、パッチワーク?さんの衣装をまずは考察するんだ」
考察……。 言葉にすると深い。
「あ、その衣装と同時に、髪型も変えられる機能も実はあって、
それぞれの組み合わせを試したほうがいいのでしょうか?」
「髪型だけの変更もできるのか、最近のゲームはすごいなぁ。
んーそうだね、そこはおまかせするよ」
「わかりました。 では色々試してみます」
「がんばってね、目的と方法だけでも、帰ったら文章にまとめておくように」
「ありがとうございます」
少しは前に進んだのだろうか。
残された時間は少ないが、やるしかない……。
まずはパッチワークさんの考察からだ!
以下モジュール
上からパッチワークと雪ミク2012
1/17追記
最後の文章は、メモです。
削除しました。

