ピーマンの肉詰め
わたしの大好物でもあります、「ピーマンの肉詰め」。
調理法は書籍に山ほどありますが、今日は自己流のレシピを書きます。
ただ作るだけで面白くはないのかもしれません。
ですので、「食材のもつ特性」を考慮しながら調理したいと思います。
◎材料(8個分)
ピーマン…4個
合いびき肉…200g
玉ねぎ…1/2個
卵…1個
小麦粉…適量
サラダ油…適量
[A]調味料
塩・こしょう…2g
しょうゆ…大さじ1
みりん…大さじ1
①ピーマンの下ごしらえ
ピーマンは縦半分に切り、種を取り除きます。
写真にあるように、ヘタは包丁で切り落とすよりも手でちぎるほうが無駄なく取り除くことができます。
可食部分を残すことができることと、もうひとつ理由があります。
それは後に説明します。
さて、いきなりレシピから逸れますが、ピーマンの肉詰めに限らずに野菜を用いた料理は どうも黄褐色に変色していることがあると思います。
それは緑色野菜に多く含まれる葉緑素(クロロフィル)が弱まったからです。
とにかく熱に弱いのが特徴で、すぐに黄褐色に変化してしまいます。
ですけれども、急速に昇温することで仕上げられる電子レンジだときれいな緑色を保持したまま、加熱処理が可能です。
詳細はさておき、ピーマンはこのあとレンジにかけます(600wで2分)。
きれいな緑色になりました!
どのみちフライパンで熱することになりますが。笑
加熱後は、有機酸(色素を変える元凶)を野菜から逃がすため、冷水に少しのあいださらしておきます。
②玉ねぎの下ごしらえ
玉ねぎ1/2個は、通常よりも多いほうだと思います(通常ひき肉に対し25~30%)。
どっしりとした食べごたえのあるほうがわたしは好きなので、いつも多めにしています。
玉ねぎはみじん切りにしてコンロが空いていれば、すぐに炒めはじめます。
サラダ油を熱したあとに弱火で玉ねぎを炒めます。
所謂メイラード反応にあたる飴色にしたいところですが、ここでは水分が飛んで透き通ったぐらいまでで良いでしょう。
炒め終わったら、お皿に移して冷ましておきます。
③材料を合わせる
合いびき肉(牛豚)は、はじめは軽く混ぜて形を崩したあと溶き卵と[A]調味料を加え、しっかりと混ぜ合わせていきます。
はじめは粘り気がないので混ぜにくいですが、シャカシャカと捌きながら練り合わせます。
しっかりと材料が混ざり、練り終わったあとに炒めた玉ねぎを合わせます。
焦げやすい玉ねぎを他の材料と合わせるのはとにかく最後!
とよく聞かされた経験を思い出しましたが、ここではまだ焼いていません。
練りながら考えていましたが、正確には玉ねぎの水分がでてしまうからでした。
次は、肉をピーマンに詰めていきます。
個人的に一番楽しい工程です。
ちょっと山盛りに詰めるとふっくらとした仕上がりになります。
小さめのピーマンだと お肉が余ることがありますが、余ったら 別途焼いてハンバーグにできます。
ここで、通常 焼く工程でお肉と離れないように、詰める前にピーマンの内側に薄力粉をまぶすかと思います。
ですが、その必要はなくてもかまわないと思います。
ピーマンの下準備において、ヘタ周辺の可食部分を残しておけば、フライ返しであまりな触ることがない限り 離れることはないからです。
詰め終わったら、お肉の表面に薄力粉を適量まぶします。
④焼く、それだけです
フライパンにサラダ油を熱し、お肉の面から焼いていきます。
中火で10分、焼き色がついたら返して 弱火で5分焼きます。
中までしっかりと火が通るように、お肉の表面は少し焦げるくらいがちょうど良いです。
できあがり。 簡単でしょう?
あれだけ緑色野菜のことを書いておきながら、ガスコンロの傍らで写真を撮るいい加減さ……。
また、つまるところ黄褐色になってるじゃんと言わんばかりの見栄えですね……。
前述の調理法から、電子レンジのみを用いたレシピがあるかもしれませんし、
まだまだ工夫が必要だと痛感しました。
お味のほうは、とっても美味しいです。
玉ねぎは少し粗めに切ると、シャキっとした食感が残ると思います。
この日はケチャップソースで食しましたが、他にはおろしポン酢、あんかけなどがあります。
ピーマンを除くと、普通のハンバーグとごっちゃになるような料理ですが、料理人からしたらハンバーグと似ても似つかぬ調理です。
長くなりましたけれども、ピーマンの肉詰めが好きなんですよわたしは。