学びのとびらにまた近づいている

農水省から平成30年度「食育白書」が公開されました。

 

 

この食育白書は、欠食率や栄養の摂取状況など老若男女の食生活が把握でき、食育推進施策の結果や新しい試みなどの情報を手に入れられます。

 

毎年発行しているため、鮮度の高い最先端のデータがまとめられていて、とても読みやすいです。

 

PDF全体版を読んで興味が湧いたのは、栄養教諭の配置人数についてです。

 

 

“学校給食を推進する取り組みとして、全国の公立小・中学校などに配置されている栄養教諭は18年5月1日時点で6324人に上り、前年度より232人増加したことを紹介した。”

 

「朝食抜く小中学生が増加 18年度食育白書で警鐘」より

 

 

資格制度ができた平成17年から全体数が大幅に増加していました。

 

2009年、まだ半数にも満たなかった2,663人からたった10年で格段に増えたのは、配置の促進が功を奏した他ならないでしょう。

 

このデータがつくられているときにも、配置を認める学校がすこしずつ増えているだろうとおもいます。

 

 

さて、栄養教諭を配置することによって、子どもたちに直接栄養指導ができるのは最大の特徴。

 

教壇に立つほか、自校方式での給食運営の場合は、教諭自ら管理下におき、目の届く範囲で子どもの食生活を見守ることができます。

 

校務分掌も適応されるようになった今、業務範囲は広くなりましたが、配置とともに雇用が着実に増えているのはデータから読み取れますね。

 

このように、教職員として教育に携われるのは、昔の学校における栄養職員ではなく、現在の栄養教諭となったからですね。

 

 

 

在学中に追われていた卒業研究。

 

その文献調査を行うなかで、食育白書の詳細をわたしは知りました。

 

まだ2年前の出来事ですから大袈裟ですが、関心を持っていた自分にまた会えるというのは不思議な気持ちです。

 

記事をみつけたとき、マウスに添える左手が止まらなかったのは、学びのとびらをまた開きたくなったのか……。

 

どこかにそんな気持ちを抱えているのかもしれません。

 

 

参考URL

 

教育新聞社

「朝食抜く小中学生が増加 18年度食育白書で警鐘」

https://www.kyobun.co.jp/news/20190607_02/

R1,6,9 access.

 

農林水産省 消費・安全局消費者行政・食育課

「平成30年度 食育白書(令和元年6月4日公表)」

http://www.maff.go.jp/j/syokuiku/wpaper/h30_index.html

R1,6,9 access.